空の鉢

盆栽職人の仕事内容

盆栽というのは草木を鉢に植えてその枝ぶりや葉の姿を鑑賞するのを趣味とすることです。
草や木を中心として多くの種類があります。

名品とされるものには樹齢が100年以上のものもあり高値で取引されることもしばしばです。
近年では盆栽の促成栽培の技術が進歩したことにより10年未満のものでも相応の仕上がりにすることができるようになっています。
盆栽職人はこのような盆栽を育てて個人に販売をしたり業者に卸したりするのが仕事です。

盆栽職人になる方法

盆栽職人になるためには特別な資格は必要ありません。
しかし知識も経験もない状態では正しく盆栽の剪定や管理をすることができないので現役で仕事をしている人のもとに弟子入りをして勉強をすることが要です。

修業をするのには5年ほどかかります。
盆栽技術を身に付けるのはもちろんですが美的感覚を磨くことも必要ですし依頼者とのコミュニケーションや社会性も身につけなければなりません。
幅広い知識を身に着けるためどうしても修業には時間がかかります。

ただ近年では盆栽は世界的に注目をされており外国でもとても人気です。
そのため仕事のニーズも広がっていますし海外からも修業に来る人たちが増えています。

盆栽職人の一日

盆栽職人の仕事は仕事をする場所によって作業時間が異なります。
外での仕事の場合には暗くなると作業ができないので仕事をするのは日中のみです。
朝9時ころから作業をはじめ日没までには清掃までを終わらせるように作業を進めます。

個人宅での作業以外にも美術館や庭園などでの作業もあり多くの場合は作業は終日です。
途中に昼食などのための休憩を入れつつ作業を進め一日で終了させることもありますが、数日間かけて作業を行うこともあります。

作業をするにあたっては自宅から現場に直行するのではなく先に会社に出勤をしてミーティングをしたり道具の準備をしたりすることが一般的です。
長期的な作業の現場の場合には臭に数日のみ出勤してから現場に向かうようにしてそれ以外の日は自宅から現場に直行することができる場合もあります。

庭師のやりがい

庭師がやりがいを感じる瞬間の一つが自分が制作した盆栽が誰かの手に渡るときです。
ぼさぼさだった状態の素材を手入れして整え美しい状態になった時にもうれしいですが、自分の作品を美しいと感じて選んでもらえたときには達成感を得られます。

最近では盆栽ブームが起きているため古いものはもちろんですが新しいものでも芸術性が高ければ高値で取引されることも多いです。
努力をしたことが購入されることや喜ばれることで形となって評価されるともっと頑張ろう、研究しようという気持ちが芽生えてきます。

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