日本庭園を造る大事な仕事、庭師
庭師は日本庭園を造ったり手入れをしたりして庭を美しい状態に維持管理をする職人のことです。
樹木や草についての知識や特性、水の流れや日当たりといったことを考慮して庭を作っていきます。
似たような仕事に植木職人がありますが植木職人お仕事は植木についてのみです。
庭師は枝や葉を切って植木の手入れをするだけでなく、土の肥料を足したり接ぎ木をしたり樹木の病気を確認したりと庭全体の仕事を行っています。
庭師の就職先
庭師として働くためには造園会社に就職して活動するのが一般的です。
しかし造園会社は個人向けの仕事をしているところと公共事業や公園整備など規模の大きなものを取り扱っている会社とがあります。
それ以外にも造園をメインとしてっている会社や土木につい良い会社など会社によって特徴があるので自分の担当したい仕事の内容を知っておくとともに会社の特徴を知ったうえで選ぶことが大切です。
近年ではエクステリアという住宅周りの緑を担当する住宅メーカーも増えています。
そのため住宅メーカーやエクステリアの専門会社でのニーズも高いです。
庭師の働き方
庭師は屋外での仕事となるため日中の日差しが出ている時間に働くのが一般的です。
現場での仕事が9時ころからスタートするので会社に出勤するのは7時頃になります。
会社に出勤すると作業内容の確認や道具の準備をしてから現場に向かい作業開始です。
作業が終わったら片づけをして会社に戻ります。
現場で出たごみを処分したり道具の手入れをしたり報告書の作成等の事務作業を済ませたらその日の勤務は終了です。
庭師になるには
庭師になるためには植物や造園についての知識を身に付ける必要があります。
高校や大学、専門学校でこれらの内容は学ぶことが可能です。
造園会社に就職してもすぐに現場で作業ができるわけではありません。
実践的な知識や技術を習得するために修業期間が必要です。
職人的な仕事となるため技術を習得して一人前になるまでにはある程度の期間がかかります。
修業を重ねて一通りの業務内容を覚えて一人で作業がすべて行えるようになると一人前になり親方と呼ばれるようになるのです。
親方になると庭作業が一人でできるのはもちろんですが、それ以外にも見積もりや図面の作成、人材育成や管理といった裏方作業までできるようになります。
造園会社によっても本人の特性、大学や専門学校などでの履修歴によっても違いますが、多くの場合には一人前になるまでには10年は必要です。
長い期間をかけて知識や技術を習得して一人前になり活動できるようになれば独立して個人で庭師として活動したり造園会社を運営したりすることもできるようになります。