外交官はどんなお仕事?

外交官とは、日本と交流のある国に駐在し、外務大臣の代わりに外交事務を行うお仕事です。
外務省に所属する国家公務員という位置づけとなりますが、外交官になるために持っていなければいけない資格などはありません。
ただし、転職したいからと言って誰でも気軽になれるお仕事ではなく、多くの場合には大学卒業後に国家公務員試験を受験し、合格した上で外務省専門職員として外務省へ配属されることが条件となります。
つまり、なりたくてもなかなかなることができない狭き門と言えるでしょう。

外交官の仕事内容は?

外交官のお仕事は、大きく分類すると総合職と専門職とに分けられます。
総合職というのはキャリアと呼ばれていて、外交官としてのキャリアの先には大使など重要なポストに就くことが期待されています。
総合職として採用されると、その国における情報を収集したり、国際会議のサポートなど幅広い職務に携わります。

専門職は、高い語学力を生かしながら、専門性を生かして働くお仕事です。
求められる専門性は幅広く、経済や条約、国連や経済協力など、多岐にわたります。
専門職は総合職よりも高い語学力が求められるのが特徴で、英語以外の現地語を使って業務を行う機会も多いです。

外交官が働く外務省は、女性が多く活躍できる職場としても知られています。
外務省全体の約20%は女性で占められていて、重要なポストについている女性もたくさんいます。

外交官になるにはどうすればよい?

外交官になるためには、総合職と専門職とでは採用までに通る道のりが異なります。
専門職の場合には、まず最初に外務省が行っている外務省専門職員採用試験を受験して、合格することが最低条件となります。
試験はかなり難易度が高く、基礎能力試験や専門試験に加え、時事試験や外国語試験などがすべて含まれます。
筆記試験を突破したら、次は外国語の能力を問う面接試験、そして人物評価による試験などが行われます。

外務省専門職員の試験は毎年開催されていますが、合格者は50人程度です。
この50人の中には、英語だけではなくフランス語やロシア語、インドネシア語やミャンマー語など、幅広い外国語を選択する受験者も数多くいます。
倍率はとても高く、かなり優秀でなければ合格することは難しいかもしれません。
専門職は、外国語の能力によって合格するかどうかが大きく影響するため、普段から外国語のレベルに磨きをかけることをおすすめします。

ちなみに総合職を目指すとなると、国家公務員の総合職試験に合格したのち、官庁訪問という2段階の難関を突破しなければいけません。
総合職は専門職よりも難易度がさらに高まるため、相当の準備をした上で取り組む必要があります。

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