薬剤師の仕事はとても多岐にわたっている
昔、薬剤師というと病院の薬局にいて、外来の患者さんや入院患者さんにお薬を調合し、お薬の飲み方などを説明する薬の専門家という印象がありました。
しかし現在は、病院に勤める人よりもドラッグストアや調剤薬局などに勤務する人が多く、以前とは少し立ち位置が変わってきています。
病院内で働く人ももちろんいますが、それよりも調剤薬局で医師が処方したお薬を作り、患者さんにお薬の飲み方を説明する、また健康相談に乗るという事も多くなっています。
高齢の方もいるので、忘れずに量を間違えないように飲む工夫をおこなったり、お薬の履歴をデータ化したり、お薬手帳で管理するなど、以前よりもずっと身近になっているのです。
薬剤師になるためには薬学部に6年通う事が必要
薬剤師は薬剤師免許という国家試験を受けて合格しなければ薬剤師として働くことが出来ない職業です。
大学の薬学部等に入り6年間、有機化学、生物化学などを主軸に学び、お薬を調合する事、また人の身体についての理解を深めます。
http://www.pref.gunma.jp/02/d5000039.html
国家試験の合格率は非常に高くなっていますが、これは大学で予備試験を行ってその中で規定点数に達している人が薬剤師国家試験を受ける事が多く、だからこそ合格率が高くなっています。
学校でしっかりと学び一定の知識と技術を持っていなければ合格はできません。
訪問医療、訪問介護にも関係することが多い
現在は自宅で療養される方もいますし、高齢者が多くなっていることで訪問介護の中で治療を行うという事もあります。
医師や看護師などが訪問し、その際に薬剤師も帯同し、患者さんが適切にお薬を飲めているか、またご家族に相談を受ける等もあるのです。
よりご家庭に近い存在でお薬についての知識、また相談に乗るという事も、調剤薬局のサービスの一環として行う事も多く、お薬について何でも相談できる患者さんに近い関係を築いていくこともこれから先、多くなっていくと思います。
薬剤師の資格は生涯に通じる資格
薬剤師資格は生涯有効の資格となり、一度結婚や出産でリタイアしても復職可能な職業です。
調剤薬局やドラッグストアなどはどの地域にもあるので、夫の転勤などにあわせて引越しされても仕事を求めることができます。
(個人経営のクリニック、美容整形クリニックで整形後のお客さんへのケアと処方箋など)
薬剤師法改正に伴い、一般医薬品を販売するドラッグストアについても薬剤師の設置義務がありますので、薬剤師の人材は高く求められていますし、この先高齢化がさらに拍車をかけていくことで、より多くの幅色い分野で活躍できる資格になると思います。