華道家の仕事
華道家というのは季節にあった花や花器、花瓶を用いて花を美しく生けたり空間全体を演出したりするのが仕事です。
最近ではフラワーアーティストや生け花作家と呼ばれることもあります。
作品を制作したものはホテルのロビーや旅館、料亭といったところに飾られるのが一般的です。
それ以外にも作品は展覧会に出品することもあります。
華道家になるには
華道は流派があり活動するためには流派に入門することが必要です。
流派は30以上ありそれぞれで生け方が異なるため自分の好みの流派を選んで属するようにします。
入門をして活動することができるようになるまでには5年から10年ほどの下積み修業をしなければなりません。
修業をする以外の方法としては華道の専門学校に通って勉強をすることも可能です。
しかし専門学校で学ぶことのできる流派は限りがあるため自分に合っている流派がある場合に限られます。
しかし短期間通うことによって免状を習得できるという点はメリットです。
最近では国家資格であるフラワー装飾技能士をはじめ華道に関する資格が増えています。
そのため花を取り扱う仕事として働くためには修業をする以外の選択肢が出てきておりそれらを取得して活動することも可能です。
華道家の活躍している現場
華道家といえば美術館やホテル、料亭といった場所で空間の華やかさを演出するために花を生けるのが仕事のイメージが強いです。
しかし活躍している場所はそれだけではありません。
最も多い活動場所として華道の指導をする場所があります。
華道教室を開いたり専門学校やカルチャースクールで講師をしたりしている人も多いです。
多くの華道家は指導する場所を設けお月謝をもらうことで生計を立てています。
個人で華道教室を開く場合には弟子の数によって収入が決まるので安定的とは言えません。
華道家として有名となれば弟子が集まりやすく生活も安定しやすいです。
メディアに出たり賞を多く受賞したりすることで生徒が集まったりする以外にも講演依頼を受けて仕事が増えるというケースもあります。
華道家に向いている人
華道家は花を生ける仕事であるため花が好きであることは大前提です。
四季折々の花を知り特性を生かした生け花を考える必要があります。
ただ花が好きなだけでは華道家としての活動は難しいです。
花の知識があるとともに美的センスも求められます。
特徴を生かし少しでも美しく見えるようにするための配色やバランスを考えた構図で生ける力が必要です。
花の知識を身に付けるとともに様々な芸術作品に触れて感性を磨くこと、美しいものを製作しようという気持ちも求められます。
作業をすることも多いので物を動かすことや手先を使うことが好きな人が向いている仕事です。